丸鶏夫人が考える!究極の食糧備蓄

食糧備蓄

2022年10月13日

 こんにちは!丸鶏夫人デス。
 このところのニュースを見聞きしていると、世界がズルズルと激動の渦に巻き込まれていってるように感じてしまいます(←ちょっと大袈裟(*^-^*))。
 ユーラシア大陸の西側で起きている紛争の影響が、極東に位置する日本に降りかかってくるのも時間の問題です。
 こうなってくると、「何か備えをしなくちゃ(; ・`д・´)」、となるワケですが、何をどう備えればよいのかまとまらず手探りの状態です。
 以前の記事でも食糧備蓄について軽く触れたことがありましたが、アレコレ考えた挙げ句、「食べる量を減らせばいいじゃん」という何とも珍妙なお話になってしまいました。
 気を取り直して、今度こそ真剣に食糧備蓄について考えてみることにしますね。
 まず結論から書いてしまうと、大人1人1年分として、概ねこのくらい必要になるようです。
    乾燥大豆33kg
    玄米4.5袋(30kg×4.5)
    塩3.6kg
    鯖缶(190g)365個
 一日の食事は、
    乾燥大豆  90g
 (水煮大豆で200g)
    玄米 2.5合
 (玄米ご飯でお茶碗5杯分)
    塩   10g
    鯖缶  1缶
となります。365日、毎日同じ食事内容という過酷な想定ですが、どうでしょうか?みなさん!
 一日に一人で2.5合もご飯を食べるの!?などと、ギョッとした人も多いかと思いますが、これでも色々と考えて選んだ結果なのです。
 このあと私なりの考え方を詳しく説明するね(*'▽')。



飲料水と燃料は確保できるという大前提

 まず、前提条件についてここで改めて確認します。
 今回は、災害時のような1週間とか2週間の食糧備蓄ではなく、1年程度の食糧備蓄を想定します。
 あるかどうかは判りませんが、ハイパーインフレなどの通貨崩壊とか、流通網の崩壊とか、多くの発電所・生産拠点・製造拠点の大規模な破壊があれば、この日本においても1、2年程度は大混乱に陥ることが予想されます。
 この場合、災害用の1、2週間程度の備蓄では到底太刀打ちできないと思いますので、心して置きましょう。
 それから、大前提として、飲料水と燃料は確保できているということをここで改めて強調しておきます。
 『飲料水』を1年分保存するとなると、余りに場所を取り、一気に現実味がなくなるのでこれは長期の備蓄食料から外します。
 また、『燃料』についても同様で、灯油やガスなどの燃料を1年分とか考えていると、頭がこんがらがってきますので、これも長期の備蓄品から外します。
 困難な状況に置かれているとは思いますが、最初の1週間で、飲料水と燃料をなんとか継続的に確保できるように各々努めて下さい。
 ちなみに、1日に大人一人に必要な飲み水は、約2L程度と言われいます。



1日に必要なPFCの量はどのくらい?

 まずは、↓このブログの過去記事を読んでくださいネ。

 

 この記事にあるマクロ管理法で、一日に必要なタンパク質(P)、脂質(F)、炭水化物(C)の量を導き出します。
 体重60kgの成人が1日に必要な摂取カロリーを2,000kcal、タンパク質の量を体重1kgあたり1gとすると、1日に必要なPFCの量(目標値)は、
    P:60g(240kcal)
    F:56g(500kcal)
    C:315g(1260kcal)
となります。
 こうして導き出した、1日に必要なPFCの量(目標値)を満たすように、次の段落で長期保存できる食材を選択していきます。



外せないのは『豆』、『米』、『塩』

 長期に渡る備蓄食糧については、品目が多くなるほど備蓄計画が立てにくく、コストもかかるし、管理が複雑になるので、できる限り少ない品目で長期の備蓄計画を立てることにします。
 丸鶏夫人がまず目をつけたのは、取り敢えずこの3品目です。
    「乾燥大豆」
    「玄米」
    「塩」
 「乾燥大豆」からは、タンパク質と食物繊維が補給できます。調理に手間と時間がかかることは難点ですが、長期(1~2年)の備蓄に向いています。
 また、「玄米」は、白米よりも長期の保存が可能です。また、残留農薬が心配な方もいらっしゃるだろうと思いますが、これも5時間程度ぬるま湯(40度)に浸してよく洗い流せば除去できるらしいので、各自調べてみて下さい。
 玄米のまま食べれば、白米で食べるよりタンパク質が多く摂れるし、糖質だけでなく、脂質、食物繊維、ビタミン類も摂取することが出来ます。

 このほか、PFCに関係ありませんが「塩」が絶対に必要です。通常の生活では、塩分は摂り過ぎると体に悪影響があると言われて敬遠されがちです。ですが、全く摂らないと、それはそれで命に関わります。
 昔は、「塩抜きの刑」という刑罰もあったぐらいで、塩を完全に遮断すると人体が非常に危険な状態に陥るであろうことが窺い知れますね。
 平均的な日本人の一日の塩分摂取量がおよそ10gですので、これを365日分用意すると、3.6kgになります。

 再び話をPFCに戻します。前段で導き出した一日に必要なPFCの量(目標値)に近づくように、乾燥大豆の量と玄米の量を調整します。
 すると、
  乾燥大豆 約90gで、P:25.8g、F:13.4g、C:15.4g
  玄米  約375gで、P:22.4g、F:8g、C:284.8g
となり、この2品目を合わせると、
  P:48.2g、F:21.4g、C:300.2g
となります。これでもまだ、目標値に達していませんので、もう少し食品を追加する必要がありそうです。



それでも足りないタンパク質と脂質

 先に書いたように、大豆と玄米だけでは、1日に必要なPFCの量を満たすことが難しいので、いくつか品目を追加することになりました。
 まず、大幅に足りていない栄養素は、タンパク質(P)と脂質(F)です。
 不足分は、タンパク質Pが11.8g、脂質Fが、34.6gです。
 あれやこれや考えた末、見つけたのがコレ↓、『鯖缶』です!鯖缶からは、タンパク質はもちろん、良質な脂質を摂取することができます。
 玄米375g、乾燥大豆90gに加えてサバ水煮缶1缶を追加することにします。
   乾燥大豆 約90g  P:25.8g、F:13.4g、C:15.4g
   玄米  約375g   P:22.4g、F:8g、C:284.8g
   サバ水煮缶(190g) P:26.8g、F:23.4g、C:0g、
合わせると、
  P:75g、F:44.8g、C:300.2g
となります。目標値
  P:60g、F:56g、C:315g
と比べると誤差が少しあるように見えますが、カロリー換算すると1904kcal程度となり、目標2,000kcalとの誤差は4.8%程度ですので、これで良しということにします(~_~;)。

 1日当たりに必要な量が分ったところで、大人一人1年分の量を導き出したいと思います。それぞれの品目の一日分の量に365を掛けて求めます。
 玄米 約375g×365日=136kg    4.5袋(30kg×4.5)
 乾燥大豆 約90gで×365日=33kg  約33kg
 サバ水煮缶(190g) 1缶×365日=365缶  365缶
となります。

 いかがでしたでしょうか?今回は、長期(1年間)の食糧備蓄について真剣に考えてみました。
 想像以上に現実離れした結果になりまして、驚いた人も多いかと思います。
 今回は、体重60kgの成人一日2,000kcalという想定で考えてみたワケですが、30代以上の人とくに女性には多過ぎる!?毎日同じ食事はツラいよッ!!など、ツッコミどころ満載です。
 食糧危機の話になると、多くの人が米さえあれば大丈夫と過信してる感があります。ですが、米から摂取できる栄養のほとんどが炭水化物(糖質+食物繊維)です。
 ですので、実際に不足して困りそうなのは、タンパク質と脂質になる可能性が高いと丸鶏夫人は考えています。
 また、微量栄養素のビタミン、ミネラルも不足することが想定されます。このあたりは、マルチビタミンやマルチミネラルなどのサプリメントをある程度蓄えておくのも一つの手だと思います。



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